付録 1 交読文その他に応用すべき詩篇 詩篇1篇 1 幸いなことよ。悪者のはかりごとに歩まず、罪人の道に立たず、あざける者の座に着かなかった、その人。 2 まことに、その人は主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ。 3 その人は、水路のそばに植わった木のようだ。時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は、何をしても栄える。 4 悪者は、それとは違い、まさしく、風が吹き飛ばすもみがらのようだ。 5 それゆえ、悪者は、さばきの中に立ちおおせず、罪人は、正しい者のつどいに立てない。 6 まことに、主は、正しい者の道を知っておられる。しかし、悪者の道は滅びうせる。 詩篇16篇 1 神よ。私をお守りください。私は、あなたに身を避けます。 2 私は、主に申し上げました。「あなたこそ、私の主。私の幸いは、あなたのほかにはありません。」 3 地にある聖徒たちには威厳があり、私の喜びはすべて、彼らの中にあります。 4 ほかの神へ走った者の痛みは増し加わりましょう。私は、彼らの注ぐ血の酒を注がず、その名を口に唱えません。 5 主は、私へのゆずりの地所、また私への杯です。あなたは、私の受ける分を、堅く保っていてくださいます。 6 測り綱は、私の好む所に落ちた。まことに、私への、すばらしいゆずりの地だ。 7 私は助言を下さった主をほめたたえる。まことに、夜になると、私の心が私に教える。 8 私はいつも、私の前に主を置いた。主が私の右におられるので、私はゆるぐことがない。 9 それゆえ、私の心は喜び、私のたましいは楽しんでいる。私の身もまた安らかに住まおう。 10 まことに、あなたは、私のたましいをよみに捨ておかず、あなたの聖徒に墓の穴をお見せにはなりません。 11 あなたは私に、いのちの道を知らせてくださいます。あなたの御前には喜びが満ち、あなたの右には、楽しみがとこしえにあります。 詩篇46篇 1 神はわれらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある助け。 2 それゆえ、われらは恐れない。たとい、地は変わり山々が海のまなかに移ろうとも。 3 たとい、その水が立ち騒ぎ、あわだっても、その水かさが増して山々が揺れ動いても。 4 川がある。その流れは、いと高き方の聖なる住まい、神の都を喜ばせる。 5 神はそのまなかにいまし、その都はゆるがない。神は夜明け前にこれを助けられる。 6 国々は立ち騒ぎ、諸方の王国は揺らいだ。神が御声を発せられると、地は溶けた。 7 万軍の主はわれらとともにおられる。ヤコブの神はわれらのとりでである。 8 来て、主のみわざを見よ。主は地に荒廃をもたらされた。 9 主は地の果てまでも戦いをやめさせ、弓をへし折り、槍を断ち切り、戦車を火で焼かれた。 10 「やめよ。わたしこそ神であることを知れ。わたしは国々の間であがめられ、地の上であがめられる。」 11 万軍の主はわれらとともにおられる。ヤコブの神はわれらのとりでである。 詩篇84篇 1 万軍の主。あなたのお住まいはなんと、慕わしいことでしょう。 2 私のたましいは、主の大庭を恋い慕って絶え入るばかりです。私の心も、身も、生ける神に喜びの歌を歌います。 3 雀さえも、住みかを見つけました。つばめも、ひなを入れる巣、あなたの祭壇を見つけました。万軍の主。私の王、私の神よ。 4 なんと幸いなことでしょう。あなたの家に住む人たちは。彼らは、いつも、あなたをほめたたえています。 5 なんと幸いなことでしょう。その力があなたにあり、その心の中にシオンヘの大路のある人は。 6 彼らは涙の谷を過ぎるときも、そこを泉のわく所とします。初めの雨もまたそこを祝福でおおいます。 7 彼らは、力から力ヘと進み、シオンにおいて、神の御前に現われます。 8 万軍の神、主よ。私の祈りを聞いてください。ヤコブの神よ。耳を傾けてください。 9 神よ。われらの盾をご覧ください。あなたに油そそがれた者の顔に目を注いでください。 10 まことに、あなたの大庭にいる一日は千日にまさります。私は悪の天幕に住むよりはむしろ神の宮の門口に立ちたいのです。 11 まことに、神なる主は太陽です。盾です。主は恵みと栄光を授け、正しく歩く者たちに、良いものを拒まれません。 12 万軍の主よ。なんと幸いなことでしょう。あなたに信頼するその人は。